高畠ワイナリーさんとは、設立当初からの長いお付き合い。振り返ればソムリエ試験(当時はワインアドバイザー)の二次試験のため、「試飲の特訓お願いします。」と、当時の醸造部長さんにお世話になった事もありました。会社のシンボルマークも変わり、会社周辺のぶどう畑も広くなったり、もちろんワインの種類も品質も年々進化し続けているワイナリーです。
村上社長は「おお、同級生」と言ってくださいますが、学年は一個先輩、「そこは大事だから」と些細なことにこだわったりwww。オレンジの迷彩パンツも私を見て「派手だな~」と。「いやいやそっちのコバルトブルーのパンツはないっしょ」と本当に同学年のワイン愛溢れる高橋部長と コントのような挨拶をかわしてイベントは始まりました。
日光がよく当たるように垣根栽培のブドウ畑、雨の多い日本では病気のリスクが高くなるので、地面よりだいぶ高い所にブドウの房がなるようにしてあります。そして上の方は葉っぱだけ。これは余計な房を選定して葉の下の方に房がきれいに並んでいて、質の良いブドウになるように日頃の手入れの成果なんでしょうね。ブドウ畑の周りには花がたくさん植えてあります。観光ロケーションもあるでしょうが、バラを植えたりすると害虫除けになるとも言われています。
今年のピノノワールは糖度13度以上と十分に高くなったそうです。真っ黒で小さな粒がギュッと詰まった房は手のひらに収まるサイズです。デリケートで柔らかいので丁寧に扱うよう、腐敗粒は除去しながらとアドバイスがありました。日光が強すぎる日もあったからでしょうか、水分が抜けてちょっとシワシワの粒もありましたが、カビてるような房はあまりなくて良かった良かった。でもちょっと強くつかむとつぶれてしまうから、要注意です。目の前に沢山のブドウの房があれば、食べたくなりますよね。もちろん試食は大切。ピノノワールは皮も厚め種もたっぷり入っている品種で酸っぱいというイメージ。今どきのシャインマスカットとか比べたらもちろん味わいは全く別物ですが、酸は多めでも酸っぱいというよりも、やさしい甘さって感じ。その中に緑の植物のような風味がありました。
総勢約30名、せっせと収穫、一時間半で予定の畑の収穫は終了。バスケットに無造作に収穫していましたが、スタッフさんが、そのバスケットの重さを全部16.5㎏に調整して破砕工程へと運んでいきます。ここでブドウ栽培から、ワイン醸造への作業へ移行の第一歩です。
作業終了後、前もって搾汁したピノノワール果汁を試飲させていただきました。ただ搾っただけの果汁は、なんともチャーミングなかわいらしいピンク色で、上品な甘さがありました。ピノノワールはワインになっても明るめの色調になるのが特徴。果皮をしばらく漬け込んで発酵を進めていくとあの赤ワインの色が生れてくるわけです。この時は感じない様々な香りのアイテムが熟成を経て増えていきます。ワインの不思議。楽しみです。今回収穫したピノノワールがワインになって市場に出てくるのは2年?3年?後になるんでしょうね。本日の工程すべて終了後、ワイナリー名物のソフトクリームをご馳走になりました。
高畠ワイナリーの皆さん、大変お世話になりました。貴重な体験させていただきました。次回は長年かなわずにいるナイトハーベスト参加できるといいな。。。その時はまた、よろしくお願いいたします。