昨年、きっちりお酒の事、つくる現場を体験してみようと思い、酒米の田植え、稲刈りと体験し、いよいよお酒を仕込む時がやってきました。

2月17日 米鶴酒造

寒仕込みと言いますが、2月17日、当日まさに。。。
吹雪いたり、時折青空が見えたり、そんな天気の日はとにかく冷えます。
県外からの皆さんは、ひえ~~とか言いながら、でもそんな天候も楽しんでいるかのようでした。総勢80人超えの参加者、現場に入る前に須貝智杜氏さんから、「とにかく発酵タンクの醪には落ちないように!酸欠で死にますよ。まあ、このくらいの人数いれば助けられるかもしれませんが」となかなかドッキリな注意事項、「それから、普通に市場販売されるお酒を仕込みます。衛生上の注意は守ってください」と、キャップ、手袋、ジャンパーが渡され白装束で、
いざ酒仕込みの現場へと
酒米は、精米65%の亀酔
みんなでせっせと運びました。

運んだ熱々のお米を細かくほぐして、粗熱を冷まします。これがまた、お米は熱いし、中腰だしで、きつい作業です。でもここで良くほぐしておく事が、美味しいお酒になるための大切な作業の一つ

このタンクですよ!みんなで運んでほぐした蒸米入れて、「おいしくなぁれ」の願いを込めて櫂入れをしました。

残念ながら仕込み歌を歌える人がいなかった。。。

コシヒカリ90%が通常食べているお米、35%まで削ると、まんまるでほんとにちっちゃくなります。削り取られた米粉はおせんべいの原料になるようです。麹は食べてみると、こくこくした感じで、噛めば噛むほど栗のような甘さがでてきます。

芯まで冷えた寒仕込み体験、蔵人さん達は、冬期間ずーとなんですよね。一日ちょっと体験したってしんどかったとはいえ、酒つくりって、手間のかけ方次第で味わいが変わっていく、そんな醍醐味なのかな、と思いながら待ってました!

お昼ご飯

酒米研究会のお仲間さんが、十割そばを振る舞ってくれました。すごく香り立ちで歯ごたえのどごし最高のお蕎麦♪

酒粕の入ったお味噌汁は、あったまるぅ~

お酒もたっぷり準備していただきました。純米酒と十割そばなんて言ったらもう最高のごちそうです。

でも、私はまた。。。車。。。仕込み水十分にいただいてきました(´;ω;`)ウゥゥ

間も無く定年を迎えるという杜氏の志賀さんは、いい酒造り人生だったと、いろいろ振り返って話して下さました。亀酔という酒米を発見した人が志賀さんです。見つけた時から、登録完了するまでの大変さもあったけど、「いい酒米で引き合いも出てきたし、雪女神で県知事賞ももらったしよぉ~、しあわせもんだぁ~」としみじみ言ってる姿。だいぶ前お会いした時は、立派な黒々とした眉毛の人と思っていました、眉毛にも白髪が混ざってきてはいたけれど、すごくいい笑顔だったのが印象的でした。

田植え、稲刈り、仕込み、一通り体験してみて思うのは、ただ一つ「お酒はもっと大事に飲まなくっちゃ」って事でした。