11月第三木曜日解禁ボジョレーヌーヴォ！！

日本が一番早い！とかいってのお祭り騒ぎも、もう昔話のような気がします。

 

早さ競って飲むものでもなく、もともと収穫祭的な、また今年のワインはどんな風になるかなと予想するための試し作り的な意味合いだったもの。フランスでは品質を守るために解禁日が厳しく決められているがゆえに、早さ競争が取りざたされていました。空港でパーティーしたり、蔵元が解禁日は日本でボトルサンテ！と言ってたり、バイク便がノボリをなびかせて走ったり、まあこれもお祭り騒ぎのにぎやかしとすれば、まっいいか。と思っていたものです。何度かそんなブームがあり、それと共に出てくるアンチ的な意見。

「ヌーヴォーなんて、現地で数百円なのに」とか「薄っぺらでうまくない。俺フルボディしか飲まないから」とか、「日本とアメリカだけの騒ぎじゃん」とか

それもそれで個人の意見、でもお正月、盆踊り、ハロウィーンにクリスマス、いろいろ楽しむなら、ボジョレヌーヴォーも季節に一本くらい乗っかってもいいじゃん、というのが今まで言い続けていたこの時期のグチ

ワインの輸入元があれこれ、ここまでするか！と思うほどの販促活動と、酒屋に届くノベルティーグッズ。ポスターいろいろ、大きなタペストリー、グラス、オープナー、ピンバッチ、正直、お金かけてるなぁ、一時に大量にワインが動くチャンスだから当たり前か、と思いながらも、ここ数年はちょっとづつ少なくなってきたような気がしていました。

今年、あれれぇ、ふつーに新商品的は感じ？ちょっと淋しいんじゃないの、と思いながら、ポスターを張り、ヌーヴォーを並べ、解禁日を迎えました。

毎年テレビでニュースになり、あの蔵元が来日しワイン愛飲家の芸能人とグラスを合わせる様子も見なかったかも。。。

「今世紀最高の出来」とか「100年に一度の仕上がり」とか「奇跡の年」とか、キャッチコピーも、誉め言葉はどこまで行くのかと思うような今までと違い、「完熟した果実の味わいが生かされている」ぐらいの、ふつーの誉め言葉。そうなのねぇ。。。今までとだいぶノリが違うわね。。。

さぁて、解禁ですよ！抜栓ですよ！　今年はどんな味？？？

おやおや、なんと皮肉、今年のボジョレヌーヴォーのしっかりしてることー！　色合いも濃いめ、フレッシュ感のある果実味しっかり、酸がとんがりすぎてなくて、程よいコクもある。作り手の中には、しっかりとしたきめ細やかなタンニンを生かしているものさえあります。

もちろん、作り手によっての味わいの差はあります。

でも、ここ数年のボジョレーヌーヴォーの中でも、相当いい出来の2017のような気がします。

開けてみなければ、本当の味わいは、わからないとはいえ、輸入元さん、今年もっと「おいすぃ～～」と言っておけば良かったよね。。。

というのが今年のグチ

飛行機乗ってくるから、やっぱちょっと高めかもしれないけど。。。

 

ボジョレヌーヴォーはクリスマスまでに飲みましょう！とフランスでは言われています。解禁日勝負ではないんです。

さあ、季節の新酒を楽しみましょう！