2月4日立春、そして平成最後の今年は大安、なんと縁起の良いまさに春呼ぶ縁起酒にふさわしい日。通常の酒仕込みであれば、もろみの状態を見ながら搾る日を調整できますが、このお酒に限っては搾る日が決まっています。この日にお酒を搾るために杜氏、蔵人の皆さんは、仕込みから細心の注意を払い管理調整し立春を迎えます。そして当日真夜中から搾り始めたお酒を販売店が集まりラベル張り荷作り作業を手伝います。

次々と運ばれるお酒に、全員でラベルを手張りしていきます。その数2000本超え
キンキンに冷えたままの純米吟醸生原酒なので、みんな、防寒対策万全でこの作業に望むわけです。大忙しで走り回る社長さんが、ピンボケでした。ごめんなさい。

酒蔵の女性スタッフ皆さんで用意してくれるのが『立春朝ごはん』と言われています。つや姫のおにぎりに、豚汁はあったまります。それに酒蔵特製の粕漬けはサクサクしていてナントの家内美味しさです。作業の途中、交代でこ立春朝ご飯をいただき、後半の作業にのぞみました。
ご予約いただいたお客様に、小さなお札をお付けしています。このお札も一緒にご祈祷していただきました。お酒を造る人、販売する人、飲む人、この『立春朝搾り』にかかわるすべての人々が健康で幸せな一年を過ごせますように、と願いが込められています。

『立春朝搾り』は日本名門酒会に加盟している酒蔵で行われています。今年は日本中で45の酒蔵で行われました。日本中で一斉に行われていると思うと、壮大なイベントに参加している気持になりながら、作業に臨んできました。そして、この春を呼ぶ縁起酒を皆さんに楽しんでいただければと思います。千代寿さんは毎年「美山錦」という酒米を原料にしています。昨年は、キリッとした引き締まりを感じるすっきりした味わいでした。今年は、香り豊かでスムースに飲める綺麗な味わいですが、意外とアルコール度数が高く、おいしくて飲みすぎるとちょっと危ないかも。。。という味になっていました。

当日お受け取り頂いたお客様。許可をいただいて掲載させていただきました。ありがとうございました。